「コーダー」は、Web業界で代表的な職種の一つです。
この記事をご覧になっている皆さんの中には、
「名前は聞いたことあるけど、具体的に何をするの?」
「未経験からでもなれるの?」
と思っている方もいらっしゃるのでは?
今回は未経験からコーダーとして勤務している私が、上記の話題を中心にコーダーという仕事について紹介します!
コーダーの仕事内容
コーダーの仕事を一言で説明すると、
デザインを元に、プログラミング言語でホームページを作る
です!
ホームページが制作されるまでの過程として、
どんなホームページを作りたいか、クライアントからヒアリング
↓
ヒアリングした内容をもとにデザイン作成
↓
デザインをもとにコーディングを行い、ホームページ完成
という流れになっており、コーダーは最後のコーディング(プログラミング)を担います。
コーディングの際はHTML/CSS、Javasdriptといったプログラム言語を用いるので、それらの知識は必要不可欠です。
どんな人がコーダーに向いている?
コーダーに向いている人の資質として、以下の2点が挙げられます。
①パソコン作業が苦にならない
コーダーはプログラムを書くのが主な仕事なので、当然パソコンに向かう時間が多くなります。
「デスクワークが好き」「黙々とした作業が苦じゃない」という人にはピッタリ。
②勉強が好き
コーダーは多数のプログラム言語と、様々なツールを扱う仕事です。
これらの技術は日々進化しているので、どんどん知識をアップデートしなければいけません。
なので仕事をしつつも学び続ける姿勢が不可欠です…!
勉強して新しい知識を取り入れるのが好きな人は、コーダーにかなり向いていますね。
コーダーに必要なスキル
細かいところまで挙げるとキリがありませんが、主に使うスキルを4つ絞って紹介します。
①HTML/CSS
HTML/CSSはWebサイトを作成するための言語で、コーダーの仕事をする上で最も基本的なスキルです。
HTMLで文章や画像などページを構成する要素を記述し、CSSで色や配置などの見た目を整えていきます。そのためこの2つはセットで学習します。
またHTML/CSSはただ書ければ良いというものではなく、他の人が後から編集しやすいように分かりやすく記述する必要があるのです。
特にCSSに関しては誰でも簡単に内容を理解するための書き方として「CSS設計」という手法が発明されているくらいで、とても奥が深い言語です。
初心者のうちはもちろん、仕事を始めてからもHTML/CSSは長い時間じっくり学ばなければいけません…!
②JavaScript(jQuery)
JavaScriptはHTML/CSSで作られたWebページに対し動きをつけるために用いられます。
例を挙げると…
- 画面をスクロールすると文字や画像が浮かび上がる
- ボタンにマウスカーソルを乗せると色が変わる
- ボタンを押すとメニューが開く
というものがありますね。
現場ではjQueryといって、よりシンプルな記述でJavaScriptを再現できるツールを使うことも多いです。
最初にJavaScriptの基礎を身に付けて、その後にjQueryの使い方を詳しく学ぶ、という流れで勉強するのがおすすめです。
③WordPress
サイトにWordPressを取り入れると、さらに高度な機能を実装できます。
例えば飲食店のサイトを作る場合、以下のようなことができるようになるのです。
- メニュー一覧のページで、料理名や料金表を自由に変更
- クライアント側で書いたブログを投稿
- お問い合わせフォームの実装
実際の業務はHTML/CSSとJavaScriptを使うだけで事足りる場合もありますが、WordPressを覚えると仕事の幅がぐんと広がります。
極めるのは大変ですが、コーダーとして働く前に少しでも触れるようになると良いでしょう。
④デザインツール(Illustrator,Photoshop)
コーディングするために必要なデザインですが、Illustratorで作られるケースがよくあります。
なのでデザインを確認するために最低限の使い方を覚えておく必要があるのです。
Photoshopはサイトで使う画像を加工したい時にたまに使う程度ですが、こちらも事前に触っていた方が不安なく業務に臨めます。
未経験からコーダーになるには
経験ゼロからコーダーの仕事をするには、4つのステップを踏まなければいけません。
①スキルの習得
先ほど挙げた4つのスキルを身に付けるため、学習期間を設けましょう。
流れとしては「HTML/CSS⇒JavaScript(jQuery)⇒WordPress」と進むのがオススメ。
デザインツールに関しては勉強の合間に触ってみるくらいで、そこまで比重を置かなくていいです。
スクールに入ると明確なカリキュラムに沿って学べますし、分からないことを質問できる環境もあるのでスムーズに進められると思います。
出費が厳しいなら独学で勉強してもOK。モチベーションを保つのが少し大変ですが、可能なレベル感ではあります。
独学の場合は本を買うか、Progateのようなオンラインサービスを使って進めることになります。
②デザインカンプからのコーディングを行う
プログラミング言語はただ勉強するだけでは足りません。
実際にWebサイトを作ることで、はじめて自分のスキルになります。
そこで行うのが「デザインカンプからのコーディング」という訓練です。
渡されたデザインをもとに、正確にWebページを作る練習をしていきます。
そしてこれら一つ一つが、後述するポートフォリオの作品になっていくわけです。
頻度としては「HTML/CSSを学んだら1つ、JavaScriptを学んだら1つ……」という感じで、各言語を学んだ後にそのレベル感に合ったコーディングを練習するのがおすすめです。
スクールに入っている場合はこのコーディング練習までカリキュラムに入っていることが多いので、その通りに進めば良いでしょう。
独学なら、既にコーダーとして働いている方が作ったコーディング課題などを購入して取り組んでみましょう。
私は実際にWeb制作のフリーランスをされているしょーごさんの課題をやっていました!
骨のある課題ですが、その分鍛われるのでぜひ!!
③ポートフォリオ(作品集)を作る
①と②を繰り返すことで、コーディング課題で作ったWebページがいくつかできるはず。
今度はそれら一つ一つを作品としてまとめたポートフォリオを作りましょう!
Web上でポートフォリオを作れるサービスがあるので、それを使えば簡単に作成できます。
例えば私はRESUME(レジュメ)というサービスを使って、下記のポートフォリオを作りました。
それぞれの作品に「jQueryを用いてアニメーションをつけた」「WordPressで問い合わせ機能を実装した」など簡単なアピールポイントを載せると、あなたのスキル感が分かりやすくなりますよ。
ちなみに余裕があるなら、ポートフォリオサイト自体を自分でコーディングして作ってもいいです。
デザインを一から考える必要があるのでちょっと大変ですが、その分「コーディングだけでなくデザインもできる」というアピールに繋げられますよ。
④仕事を探す
ポートフォリオができたら、後はこれを使って仕事探しです。
会社に勤めたいなら求人を見つけて応募します。
フリーランスとして働くならクラウドソーシングを使ったり、WEB制作会社に営業したりして仕事を取っていきます。
その中では面接・面談で志望動機や自己PRを話す時もあるでしょう。
自分の口で落ち着いて話せるよう、しっかり練習しておきましょうね。
コーダーの将来性について
「AIの台頭で、コードを書くだけの仕事は無くなるのではないか?」
最近ではこういう声も聞くようになりました。
しかし私は、コーダーはかなり将来性がある仕事だと考えます。
確かにAIの発達は凄まじく、いずれはHTML/CSSを全く知らない人でもホームページが作れるようになるかもしれません。
ではコーディングの知識がある人がAIを使うとどうでしょうか。
私は「普通の人より断然速いスピードでWebサイトを作れる」と思うのです。
なので今からコーディングの勉強をすることは全然価値があると思いますし、コーダーという職もそうそう消えないと考えています。
また単に「コーダー」という立ち位置に留まらず、より多くの言語を学んでWebエンジニアにキャリアアップしたり、デザインを勉強してWebデザイナーと兼業したりという道もあります。
新しい技術を学習する意欲があれば、コーダーは大いに将来性がある仕事なのです。
コーダーの年収
最後に気になっている方向けに述べておくと、コーダーの年収相場は正社員で300~400万円が一般的。平均年収と比べると少し低いです。
どうしても年収を上げたいなら、先ほど述べたようなWebエンジニアやWebデザイナー、もしくはWeb制作全体を統括するディレクターなど、何かしらのキャリアアップを目指しましょう。
おわりに
コーダーは勉強することが多くて大変ですが、コードを書いて自分の思い通りにWebサイトができていく過程には大きな充実感があります。
また手に職をつけられるという意味でも、将来性があるのは間違いありません。
「自分もやってみたい!」と思った方は、ぜひこの記事を参考にコーダーとしての第一歩を踏み出してみてください。
あなたの挑戦を応援しています!
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